トロとまったり・tripのページ(樺崎砲台)

愛媛県 樺崎砲台

えひめけん かばさきほうだい

■樺崎砲台(樺崎台場)=見学自由
■宇和島市立歴史資料館
開館時間=9時〜17時
入館料=無料
休館日=月曜(祝日の場合翌日)、年末年始
駐車場=無料駐車場(数台)

2015/7/2現在

住所=宇和島市住吉町2丁目4-36
この時は、道の駅 みなとオアシスうわじま きさいや広場の東側の道(宇和島道路の下)を北上し、 県道274号へ左折。その後、県道274号が右折になる所を直進。 すぐ右斜めへ進むと左側に宇和島市立歴史資料館の駐車場入り口がある。

樺崎砲台

江戸末期には、当時、黒船と呼ばれた外国軍艦が日本近海にしばしば出没するようになり、 幕府は沿海諸藩にその防備を命じた。 宇和島藩では、嘉永3年(1850)高野長英の設計による久良(ひさよし)砲台(南宇和郡)を築造したが、 のち、宇和島湾にも砲台を設けようとして、宇都宮綱教(つなのり)、 松田常愛(つねちか)の2人を奉行として、安政2年(1855)3月、 樺崎砲台築造に着手、同年12月完成、五門の砲をすえた。ここはその砲台の跡で、当時お台場といった。 この砲台は、宇和島藩が西洋の築造法を取り入れて造ったものの1つとして意義がある。 ここにある碑石は、この砲台竣工の記念碑で、碑文は漢学者金子幸太郎の撰である。 (宇和島市教育委員会の案内板より・復元図想像図も)

【右】砲台竣工の記念碑。最初、慰霊関係かと…。切れてるし(^^;) もしそうだったら「禁ず犬のふん お持ち帰り下さい」なんて置かないだろうから、別物だとは思ったけど(^w^;)

案内板
駐車場
砲台方面へ

【真ん中】宇和島市立歴史資料館の数台分の駐車場。
【右】 宇和島市立歴史資料館の前を通って砲台へ。丸いポストが可愛い(^^)

宇和島市立歴史資料館

宇和島市立歴史資料館。どの角度も格好いい建物!今後の予定もあるので、中に入らず…。

大砲復元

無残な姿が…。壊れてしまったのかな…?

■樺崎砲台 大砲復元について…この三十六ポンドカノン砲は、この地に五門設置されていたうち一門の模造砲で、 クラブ員のロマンに賛同下さる方々のご協力を得て復元させたものである。 宇和島城築城四百年記念事業に協賛すると共に、宇和島ライオンズクラブ結成四十五周年記念事業としてこの大砲を設置する。 (宇和島ライオンズクラブの案内板より)

砲台

【左】立派な石垣と砲眼。
【真ん中】海に面していたなんて不思議な感じ。
【右】樺崎砲台の標柱と石垣の端。すぐそばに、優しそうなお顔のお地蔵さんがいた(^^)

【左】裏側にある冠木門。開いていたので中へ。
【真ん中】大きな土塁上にチラリと見える砲台の石垣。
【右】上へ。

【左】砲眼。 【真ん中】土塁上にも説明板。 【右】土塁の下に、石が見られた。砲台の名残?

幕末、宇和島藩は攘夷態勢を固める為、7代藩主伊達宗紀(むねただ)は、藩士板倉志摩之助らを江戸の砲術家下曽根金三郎信敦に入門させた。 下曽根は高島秋帆の高弟である。この高島流砲術が藩内では威遠流と称された。 8代藩主宗城(むねなり)はこれを重用し、板倉は砲術師範として門弟を養成し、オランダ流砲術を藩内に定着させた。 宇和島藩は、嘉永3年(1850)に、高野長英の設計に成る御荘久良(みしょうひさよし)砲台を板倉らが完成させていた。 ついで、宇和島湾内にも砲台を築造しようとしたが、安政元年(1854)の大地震による領内の被害が大きかった為、計画は一時中止された。 この時、二宮長兵衛在明が樺崎御揚がり場(おあがりば…埠頭)拡張とその横に砲台築造の計画がある事を知り、その工費の献納を藩に出願した。 藩は家老桜田佐渡を頭取、宇都宮九太夫綱敏・松田源五左衛門経愛(つねちか)を用掛りとして、翌安政2年(1855)3月、砲台築造に着手し、同年12月にこれを完成させた。 海を埋め立てて台場を築く難工事であった。総面積513坪、器械蔵22坪であった。 胸墻(きょうしょう)・砲眼・肩墻・隔墻・火薬庫などの施設と青銅製大砲五門は藩の手で作られた。 安政3年、藩学教授金子孝太郎撰文の記念碑が建てられた。さらに元治元年(1864)、湾の対岸に戎山(えびすやま)砲台が築かれた。 慶応2年(1866)6月、英公使パークスの来訪に際し、樺崎砲台は礼砲を打っている。この様式砲台跡は、宇和島藩が西洋に眼を開いた遺跡として甚だ貴重である。 (宇和島市の案内板より)

樺崎砲台 2015.7.2記

駐車場が不安だったけど、平日もあってか空いててホッ。砲台の石垣が想像よりも大きくて見ごたえがあった♪ ここまで海があったなんて不思議な感じ。裏側からも砲眼や土塁を近くで見学できてよかった(^^) 私は足を痛めていたので、遠くから眺めたんだけど(^^;) 宇和島市立歴史資料館も格好良かった!この後の予定もあるし、入らなかったけど。 ちなみに、見学時間は約10分弱。
※覚書:2種類の説明板の宇都宮の名称そのまま表記しています。

(写真)道の駅 みなとオアシスうわじま きさいや広場。 前夜は鯛めしを食べたけど、今回は鯛の炙り丼(^^) 2時を過ぎての遅めの昼食だったので、麺類が良かったけど丁度お休みで…。 でも前夜とは違った鯛めし(温泉卵+炙り)を楽しめて良かった♪

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