【赤館】

福島県 赤館 ふくしまけん  あかだて
■赤館=見学自由
■赤館公園=(開園期間=3月〜11月末日まで)
駐車場=無料駐車場      (2006.4.23現在)
住所=東白川郡棚倉町大字棚倉字風呂ヶ沢
この時は、国道289号から南へ走り、直進が(118号、289号)、 斜め左(棚倉町内)と書かれた案内板の斜め左へ進み、 棚倉バイパスの下を通って、少しして案内板があるので (見落としそうな感じの)そこを右折。上がっていくと赤館公園。

赤館 (写真をクリック→拡大)
赤館の南面に降る雨は久慈川となって関東を潤し、北面は阿武隈川となって 奥州を潤す。標高僅か345mのこの丘陵は関東東北の分水嶺であり、文化の交差点であり、 軍事的要衝だった。鎌倉初期この赤楯(館)は伊達氏が得た飛び地であったが、 南北朝以後白川結城氏の一円(直轄領地)となった。応仁の乱の時、白川結城氏は 京以上の文化を花咲かせた。 永正10年(1510)戦国大名の佐竹氏は白川結城氏の依上保(大子を含む北茨城県)を 支配した。やがて佐竹氏は東館・羽黒館(塙)・流館(近津)等と赤館以南の 九南郷館を支配した。 元亀2年(1571)白川義親は南郷の領土奪回に出て南郷一帯で激戦となった。 これを好機と小田原の北条氏が佐竹家臣の下妻城を攻めたので、佐竹は赤館を 放棄する和睦を結び、南転して行った。この年は信長が延暦寺を焼打ちした年で あったが、棚倉が戦火に蹂躙された年でもあり、以後毎年の如く棚倉は戦禍を被った。 天正3年(1575)佐竹は前年に続いて赤館を攻めたが廬品・結城連合軍が撃退する。 この時廬品軍は付近の稲を青刈りした。青刈りはやがて情けある結城の武将 斑目兄弟の悲劇となる。戦国無情の感がある。 天正18年(1590)正月、伊達政宗は「七草を一葉によせて摘む根芹」と 謳歌した。七草とは白河が入る七郡で、伊達氏は分国を挟む事無く この赤館で佐竹氏と対峙した。 今も南麓の川は、この時城攻めに掘ったものと伝えられている。しかし、 同年の秀吉の「奥州仕置」で白川結城氏は消滅し、棚倉は佐竹領地と公認された。 徳川の天下となると、佐竹は秋田に追われ棚倉は天領となった。 慶長14年(1609)立花宗茂が5万石赤館城主となった。翌年城の東側に 遷宮した宇賀神社は、今も棚倉町の氏神と栄えている。 元和8年(1622)丹羽長重が5万石城主となった。赤館は戦国の館に過ぎないので、 5万石に相応しい家臣団を擁する城郭で無かった。かつて越前等123万石を 支配した長重は、2年後から現在の城跡の地に平地城を築城し始めた。 以後の赤館は廃棄された。長重は粗壁の乾かぬうちに白河10万石に 転封され去った。 寛永4年(1627)内藤信照が5万石棚倉城主となると築城と同時に、 城下町特有の町形につくり、検断や名主を置き経済の中心地とした。 寛永6年(1629)京都大徳寺の玉室和尚が棚倉に流され、沢庵は上山に流された。 中世的権利を主張する後水尾天皇の怒りを静めるため、家光の乳母斎藤氏 (春日局)が参内したが、天皇は皇女興子内親王に譲位するほどの 紫衣事件であった。信照は根小屋観音堂の側に小庵を建て玉室を加護した。 この草庵跡に「玉室宗珀謹居之跡」の大石碑あり、付近で「南無阿弥陀仏」と 書かれた小石が見つかると古老は語る。 1783年の天明の飢饉で根小屋村が滅んだ。山上にある城のある麓の城下町を 根小屋というが、赤館の麓にも根小屋村があった。眼下の川は根小屋川といい、 根小屋堰は御城水と呼ばれ城堀に清水を注いだ。(案内板より〜郷土史家 澤田周作)
駐車場の手前の道 本丸北櫓台跡 駐車場
(左)写真右側の方を歩いて行くと北櫓台跡。 (右)子供達がうちの車を覗き込み、 「GT-Rだよ!」と言っていた。
本丸虎口 本丸虎口から駐車場方面 本丸
桜がきれいな本丸♪花見の最中の人達が、 やたらテンションが高かったな(笑)
スイセン♪ 噴水 本丸土塁
スイセンのいい香りもするし、桜も咲き乱れて、 気持ち良かった〜(^^)そして、本丸から階段を下りて腰曲輪へ。
腰曲輪 空堀 赤館石碑
本丸にある赤館の石碑は、赤黒っぽくて 「何の石碑?」と、近付きがた〜い雰囲気のものだった(笑)
腰曲輪
色とりどり!ピンクに黄色、白色…そして 空の色ときれいでしょ(^^)城めぐりを しながら花見も満喫!

■赤館
微妙に「?」状態でのアクセス(^^;)それでも辿り着けてよかった〜。到着時、 10台程度の駐車場は適当に駐車されている為、なかなか止めづらかったけど、 どうにか駐車。公園内は桜が咲いてきれいだった〜♪この時期の関東の桜は、 既に散っている状態だから、まだ見る事ができて嬉しかったな(^^)赤館としては 本丸、腰曲輪や土塁などを楽しむくらい。休憩所では、棚倉城のパンフが置いて あった♪なんてありがたいんだっ(^^)さて、帰ろう!と駐車場を出ようとしたら、 パトカーが入ってきた。ナニゴト?と思いつつ、そこにいると出れないかも…と、 戸惑っていたら、おいでおいで〜と、進路を譲ってくれた(^^)ありがとう〜。

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