トロとまったり・tripのページ(浦戸城)

高知県 浦戸城

こうちけん うらとじょう

■浦戸城=見学自由
■坂本龍馬記念館・国民宿舎「桂浜荘」
駐車場=坂本龍馬記念館・国民宿舎「桂浜荘」の無料駐車場

2008/5/1現在

住所=高知市浦戸城山
この時は、浦戸湾右側の県道35号を南下し、県道14号へ右折。 浦戸大橋を渡って、左斜めの道の坂本龍馬記念館、国民宿舎・桂浜荘へ。

浦戸城

浦戸城は、朝倉城を本拠としていた本山氏が、16世紀の初め支城として築いたものである。 その後、天正19年(1591)頃、長宗我部元親が本格的な拠点とし、以後10年間は長宗我部氏の本城となった。 現在、県立坂本龍馬記念館・国民宿舎「桂浜荘」が建っている場所は、浦戸城の「詰ノ段」にあたる。 浦戸城以前の本城・岡豊城は、「詰ノ段」を城の中心とする中世山城であったが、浦戸城の場合は、 「詰ノ段」の東北隅に中世山城にはみられない「天守」跡があり、その特異性が目立つ。 天守跡は「詰ノ段」より高く、「吾川郡浦戸古城蹟図」等をみると、「五間四方」と記されている。 上面は平坦で、南北16m、東西10mの長方形で、標高59mである。周囲は傾斜し、その斜面上に段状部がある。 天守は高知城のような近世城郭にあるものであるが、浦戸城の天守は中世山城に付加したもので、 その点で浦戸城が中世山城から近世城郭への過渡期の城であることを物語る。天守には三層の望楼の存在が推察される。 説明板に近い石垣(天守台前の石垣)は、天守から延びた石塁の一部を移築したもので、16世紀後半によく見られる自然石を積み上げた野面積みで築いている。 長宗我部氏に替わって、慶長6年(1600)、山内一豊が浦戸城に入城し、2年後の慶長8年には、近世城郭である高知城に移った。 そのため、浦戸城は廃城となった。(案内板より・絵図も)

詰ノ段跡

【左】詰ノ段跡の国民宿舎・桂浜荘で、左側の高台が、天守台。
【真ん中】坂本龍馬記念館。 【右】下の道から。

天守跡

現在地は、浦戸城詰ノ段北東隅に位置する、中世の山城としては珍しい天守跡である。 天守跡は詰ノ段よりも7m高く、いびつな台形である。 上部は東西11m、南北15mで城八幡(手前)・大山祇(奥)の2つの小さな祠がある。 天守跡の斜面には、石垣の名残りと思われる石が露出している。 なお、北側斜面は、昭和33年(1958)の展望台造成工事でその一部が削り取られている。 松野尾章行著の「皆山集」に掲げる「浦戸城古城略図」には「五間四方」の天守跡が描かれているが、 その広さや造築された時代から、長宗我部元親の築いた天守は三層であったと思われる。 なお、元親が築城した浦戸城以前の城郭である岡豊城には、まだ天守は出現していない。 (高知市教育委員会の案内板より)

【左】浦戸城石碑(下で紹介)の後ろにある登り口から天守台へ。
【真ん中】石段を上がるとすぐ到着(^^)
【右】天守跡。

出土石垣

天守から延びた石塁の一部を移築したもの。説明板だと、玄関辺り?

【左】角度を変えて。
【真ん中】国民宿舎の玄関。
【右】天守台の登口前の城址碑。

出土石垣群(国民宿舎・桂浜荘の奥)

壁に「浦戸城石垣跡」という小さなプレート(左の写真)があるので、それに従ってスロープ状の道を奥へ進むと、 駐車場になっていて、コンクリートの壁に、年代と「時の階段」と書かれた階段を下るとある。

【右】奥から見たもの。

国民宿舎「桂浜荘」の改築工事(平成5年)に伴い、浦戸城跡「詰ノ段」の東部・東南部より石垣が検出された。 「詰ノ段」東部の石垣は石部に欠失部をみるが、その総延長は80.4mに及ぶものであり、「詰ノ段」の東部を画する石垣である。 自然地形を利用し、山の傾斜の緩やかな部分は、石垣を出桝形に築き、傾斜の急な部分は一文字に築いている。 また、出桝形の一部には、犬走り状の張り出し部がみられ、その南端部には屏風折と呼ばれる屈折部も築造している。 自然石を積み上げた野面積みを主体に、犬走り状の張り出し部には井桁に石を積む算木積みも存した。 本掲示板に近い石垣は、「詰ノ段」の東南部にあり、内壁と外壁との二重の構造を持つ。 ただ、外壁の石垣と「詰ノ段」東部の石垣は保存のため地中に埋没させている。 この石垣の部分は「吾川郡浦戸古城蹟図」にある「詰ノ段」の東南部に、「五間×三間」の本城から張り出して築かれた出城の石垣の一部である。 出城は「詰ノ段」の西南部にもあったとみられる。展示している石垣の内側壁には向かって左右両方向に石段がある。 詰ノ段東部と東南部の石垣の石材は、砂岩が大半を占める。ただ、中に石灰岩・チャート(珪岩)も少量混在する。 石垣の裏側は、地山を垂直にカットし、厚さ1mに及ぶ裏込め石を詰めて、石垣の安定を保っている。(高知市教育委員会の案内板より・絵図も)

浦戸城 2008.5.1記

坂本龍馬記念館と国民宿舎・桂浜荘の横の小高い場所に、ひっそりとある城跡。 天守台を見た後は、国民宿舎の移築された石垣へ。「関係者以外立ち入り禁止」 なんて書かれ、カメラまで設置されたスロープを、大丈夫かな?なんて思いつつ、 奥へ進み、「時の階段」と書かれた階段を下りると、石垣や説明板があった(^^) すぐに散策は終了してしまうので、横の坂本龍馬記念館を堪能! 龍馬の書簡はとても面白くて、時間を忘れて見入ってしまった。ここからの桂浜の眺めもいい♪ 今回は曇っていたけど、昔訪れた時はとてもいい天気で、気持ちよかったな〜。

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