トロとまったり・tripのページ(玖島城(大村城) その5)

三の丸

二の丸から空堀を隔てた外側の城郭。教育センター弓道場一帯に当たり、多くの塩硝蔵、米蔵等があった。 (大村市教育委員会の標柱より)

【左】道の端に標柱があった。 【真ん中】お船蔵跡から。

【右上&左】本丸東側の空堀の東に、西へ細長く堀のようなものが。
【右】土塁の名残り?

新蔵波止

貞享3年(1686)幕府が官米3千石を筑前から運んで預けた時、 二棟の新蔵を建て、この波止を築いた。 以後も藩船などの発着に利用した。(大村市教育委員会の標柱より)

板敷櫓からピョコッと見えた所♪

大村藩お船蔵跡

この船蔵は、玖島城に付属した施設で、4代藩主大村純長(すみなが)が、元禄年間(1688〜1703頃)に築造したものである。 ここには、殿様の使用した御座船を始め、藩の船が格納された。 江戸時代、船は重要な交通手段だったが、領地が海を取り囲む形の大村藩にとっては特に重要な乗り物だった。 藩主が長崎をはじめ、領内各地に赴く時には、船が多く使われた。 この他、兵員輸送や各種物資の運搬にも使われるなど、大いに活用された。 したがって、船蔵は、藩にとって重要な藩船を格納する場所であり軍事面の備えのみでなく、交通産業面などでも藩を支えた施設だった。 この船蔵は、もとは外浦小路(ほかうらこうじ)の入口にあったことが記録に出ており、元禄年間に板敷(いたじき)浦(現在の場所)に、移ったとされている。 また、板敷櫓下の発掘調査で船蔵跡が発見されている。このお船蔵の後ろには、米蔵や硝煙小屋があり、海を挟んで正面には船役所があった。 当時は、風雨を避けるため、石垣の上に柱を建て、屋根で覆っていたと思われ、柱穴の跡が石垣に残っている。 旧城郭の一部として、古い石組と船渠(ドッグ)など昔の面影をそのまま残しており、 このような船蔵遺構の例は数少なく、海城としての玖島城の特徴をよく現している。 海と密接な関係のあった大村藩の性格を伝える極めて重要な文化財として県指定史跡となっている。(大村市教育委員会の案内板より)

【左】柱穴♪ 【真ん中】真ん中の先端から船役所方面。低くなってた。

【右】柱穴の礎石がポコポコポコ!

梶山御殿

閉門中の為、爪先立ちで(笑)

この屋敷は「梶山御殿」と呼ばれ、江戸時代後期に第10代藩主大村純昌(すみよし)の時に、 大村家の別邸として建てられたといわれている。 当時、この大村公園一帯は、大村藩の居城玖島城があり、この別邸は、その一角に造営されたものである。 明治となってお城が廃城となった後は、大村男爵家(分家)の住まいとなったが、昭和38年に県の施設となり、 その後、平成2年に大村市の施設となった。現在の建物は、大正4年に建てられたもので、 木造平屋建の屋敷で奥には蔵も残されている。(大村市教育委員会の案内板より)

玖島城船役所跡

ここには、江戸時代、大村藩の居城玖島城に付随した船役所があった。 船役所は、資料によっては「船廨(ふなげ)」、「帆蔵番人屋敷」などと呼ばれ、 明治4年の玖島城の様子を描いた絵図では「海運方」と記されるように様々な呼称があったようである。 また、周りには船の建造・修理を行う船作事小屋も設けられていた。 大村藩領は大村湾を取り囲むように形成されており、陸上交通手段が未発達であった江戸時代において、 船が特に重要な交通手段だった。 藩主が長崎に赴く時等、必ずと言っていいほど船で対岸の伊木力や時津に渡っていた。 現在、周囲には、藩主の専用船を格納したお船蔵跡や、新蔵波止など海運に関わる史跡が残っているが、 この場所にも船着き場の突堤の跡や、海岸の石積み護岸を見ることができる。 海に接し、海上交通機能を取り込んだ「海城」としての玖島城の特徴を良く現している。 (大村市教育委員会の案内板より・絵図も)

説明板があると知らなかったので、得した気分♪
【左】お船蔵跡から。正面の細長い石垣。 【真ん中】凄く広い。

玖島城 2010.5.3記

9時前に、観光センター前の駐車場へ。到着した時は、ガラガラだったのに、続々と車が! でも、ここにもあるんだねぇ…っていうくらい、多々あるので安心(^^) ここは、門跡や石垣がたくさん残っていて、楽しい! 穴門はくぐる時、ちょっとドキドキするし、複雑な桝形や高くて長い石垣、板敷櫓など、 見所たくさん♪標柱もあるので、分かりやすい♪ 海城の特徴であるお船蔵跡の古い石組とドッグも素敵だった! 先端からの海、たくさん残る柱穴、凄く身近に感じられてよかった! ちなみに、物凄〜くの〜んびり見学したので、所要時間は約1時間20分(^w^;) サクサク見れば、ここまで掛からないと思う。堪能しすぎかも(笑)
(写真)平戸へ向かう途中、佐々佐世保道路が工事中だった。 こんなふうに造っているんだなぁ(^^)

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