横川エリアは、西塔から離れた場所で、比叡山の中で1番北にある。車で良かったなぁ〜(^^;)
横川中堂の西、杉木立の間に朱塗りの如法塔が、隠見する姿は美しい。 本尊は釋迦、多寳の二仏で慈覚大師が天長年間(824〜832)に、四種三昧を行った石墨草筆を以て如法写経をせられた所である。 現在の塔は大正14年(1925)篤信者、山口玄洞氏の寄進で建てられたもの。塔前の小祠は法華経守護の三十番神を祀っている。(案内板より)
如法塔までの石段が、距離は短いけど、段差がきつくて大変だから、雨も止んで、陽も差してきたので、傘を差さなくていいから良かった…。 黄色の木々の中に、朱塗りの塔が映えてて、凄くきれいだった〜(^^)
横川中堂は、首楞厳院と称し、横川の中心となる大堂である。 第三世天台座主慈覚大師円仁上人が、嘉祥元年(848)に開創し、本尊に聖観音を祀った。 以来、豊臣秀頼と淀君の再建したお堂は、昭和17年夏、雷火で焼失したが、幸いに本尊聖観音は災火を免れ、 昭和46年、伝教大師入滅1150年遠忌の記念として、鉄筋コンクリート造りで、当時を偲ぶ朱塗りの美しい舞台造りが復元された。 (案内板より)
四季講堂は、桁行五間、梁間四間、一重、入母屋造、瓦棒銅板葺の建物で、慈恵大師(元三大師)良源の住房の地に建ち、 康保4年(967)、村上天皇の勅命により、年間春夏秋冬の4回に法華経の論議がされることから、四季講堂と呼ばれるようになり、 現存の建物は承応元年(1652)の建立になるという。正面中央は、双折唐戸、その左右に蔀戸と舞良戸とはめ、 側面は殆どが板壁で囲まれた素木造で、低い縁高欄が周囲を繞っている堂々とした風格の建物である。 蟇股彫刻などに時代の特色がよくあらわれている。また、はじめは弥勒菩薩を本尊としていたが、今は、 元三大師の画像を本尊としてお祀りして、大師信仰の根本道場となっているので、元三大師堂の別名でも呼ばれ、親しまれている。 「横川のお大師さん」と呼ばれるのはこのお堂のことで、定心房の跡を継いだものであり、おみくじの元祖、 おつけものの元祖とも言い伝えられている。(大津市教育委員会の案内板と他の案内板より)
定心房(じょうしんぼう)は、比叡山ではたくあんの事で、元三大師が考案者なんだとか!ビックリ(@o@) ここでは雨がジャブジャブ降るわ、風が強いわで大変だった(^^;)でも、付近にあった紅葉がきれいだった(^^)
元三(がんざん)大師は、僧名を良源大僧正という。今から約千年前に出られた近江の人。 比叡山第18代目の座主に昇り、この間20年にわたり比叡山の教義を確立し、学問を高め、荒れていた比叡山を復興し、横川の地で幾多の弟子を育てられ、後世中興の祖と仰がれる。 門下三千人といわれ、この中からはわが国浄土教の祖といわれる恵心僧都(源信)、慈忍和尚(尋禅)、覚運、覚超師といった名僧が輩出された。 常に横川の地に住し、法力、霊力の持主としても知られ、常に護法の権化として人々の魔を除き、家庭の厄除けや農業における五穀の農作の守り神として、今日も広く信仰を集めている。 また大師は、全国いたるところに使われているおみくじの元祖としても知られる。 元旦の三日に亡くなられたので、通称、元三大師と親しみをこめて呼ばれている。(比叡山 元三大師堂の案内板より)
比叡山延暦寺 2007.11.22記
比叡山延暦寺は、主に東塔、西塔、横川の3つのエリアに分かれ、比叡山ドライブウェイ、奥比叡ドライブウェイの有料道路沿いにある。 まず、最初のゲートでチケットを取り、最後に料金を払う仕組み。ルートによって料金が変わるので、注意した方がいいかも(^^)ちなみに、駐車場は無料。 この日は、生憎の雨。比叡山ドライブウェイをグングンと上がって行くと、きれいな紅葉が♪ 滋賀と京都の境に比叡山がある為、境目の案内板を何回も見ることができた。そのうち「比叡山 延暦寺」の巨大な石碑に到着。 が、何かおかしいなぁ?と思ったら、雨から雪に変わってる(^^;)それだけ高い位置にあるんだなぁ。 そんな天気なので、比叡山山頂へは行かず東塔の見学へ。東塔は、国宝・根本中堂があるエリア。この根本中堂の石碑の紅葉が凄くきれいだったぁ(*^^*) 根本中堂内は、写真撮影禁止。紅葉がとてもきれいだったから、写したかったんだけどな。残念。 メインの1200年間守り継がれた「不滅の法灯」を見たんだけど神聖。テレビで見るのと同じだった。 そんな凄いものを見ているんだけど、なにせ雪の日。廊下が冷たくて、足の指先の感覚が変に。 お坊さん達は凄い!と感心してたら、「寒くないですか?」と、お坊さんに話しかける観光客が。 「フフ。慣れましたよ(^^)」と話されていたけど、日々鍛錬、修行なんだろうなぁ。頭が下がる。 次の西塔は、車で移動すると東塔から近い。だけど、駐車場は閑散、観光客も殆ど見かけない。 おかげで、静かに見ることが出来ていい感じだった♪ここでのメインの延暦寺転法輪堂(釈迦堂)。 豊臣秀吉の命により園城寺(三井寺)からの移築で、比叡山最古の建物。こんな山に移築なんて大変だっただろうな…。あと、弁慶のにない堂。 同じ形の建物が廊下で結ばれているんだけど、それを弁慶が担いだ伝説があるらしい。ま、伝説だし…(笑)そして、瑠璃堂!ここは悩んだ! 道路をそれて、ちょっと離れている場所にあるらしいけど、案内板が無いのはナゼ!? 恐る恐る「本当にこっちかなぁ?」と、砂利道を進む。道路を走る車の音さえ、聞こえなくなった頃、お堂が! 重文なのに、説明板も無く、ひっそりと建っていた(^^;)とりあえず、見ることが出来てよかった! さて、最後に横川。ここは、車でも結構な距離!雨が止んでる所と、降ってる所との差が激しくて、足場も悪い道が続く。 なぜか運動靴に履き替えなかった為、足の裏がジンジンした(TへT)近くにいたカップルの彼女も、「足の裏が痛くて、歩けない…。」と、彼に言っていた。 同じ、同じ〜(≧▽≦;)ところで、元三(慈恵…じえ)大師という方が、たくあんの考案者だなんて、初めて知った(@o@) あと、おみくじの元祖も。国宝や重文の建物だけでなく、紅葉やこんな歴史が楽しめてよかった♪