トロとまったり・tripのページ（名護屋城　No.9-5・三の丸-5）

【左】三の丸南東隅櫓台跡の案内板より。（2013/6/19撮影）

■三の丸南東隅櫓台…発掘調査によって、櫓台に伴う新旧2つの石段を発見している。 南側の石段（新石段）は調査前から見えていたものだが、北側の石段（旧石段）は、ほぼ完全に埋められていたものである。 このうち、旧石段は登り口が現在の地面より1.2mも低いことから、両方の石段が同時期に存在していたのではなく、新旧の関係にある事がわかる。 また、新石段は櫓台のほぼ中央にあるが、旧石段は櫓台から北へ外れており、さらに登り上がった所が狭く、歩きにくいこと等から、石段として実際に使用された可能性は低いようである。 そのことから、名護屋城を築城した後に、再び改造したというよりも、櫓台を最初に構築していた途中で、何らかの設計変更が行われ、石段が付け替えられたものと考えられる。 名護屋城内には、このような改造の跡が各所で発見されているが、その理由としては、割普請によって城造りを各大名に分担して行わせた事や、出兵に合わせ、築城を急いだこと等が推定される。 ここでは、名護屋城の特色である大規模な改造の様子を実感できるように、旧石段を掘り下げて整備し、改造前と改造後の地面の高さの違いを表現している。（案内板より）

【左】三の丸南東隅櫓台の案内板より。左の○が旧石段、右が新石段。（2013/6/19撮影）
【右】三の丸南東隅櫓台の案内板より。（2013/6/19撮影）

【切り取り加工】写真左端が旧石段、中央から右が新石段、奥が三の丸南東隅櫓台。（2013/6/19撮影）

【左】旧石段。（2013/6/19撮影）
【右】新石段、奥が三の丸南東隅櫓台。（2013/6/19撮影）

【切り取り加工】写真中央奥が旧石段と新石段、三の丸南東隅櫓台方面。（2013/6/19撮影）

【切り取り加工】大手口から正面の高石垣の三の丸南東隅櫓台を。素敵〜！（2013/6/19撮影）

【左】三の丸南東隅櫓台の南側付近の石垣と城址碑。（2013/6/19撮影）
【右】三の丸南東隅櫓台の南東側の石垣。（2013/6/19撮影）

【左】大手口の門跡と三の丸南東隅櫓台の石垣。（2013/6/19撮影）
【右】登城坂側から大手口の門跡と三の丸南東隅櫓台の石垣。（2013/6/19撮影）

【切り取り加工】名護屋城博物館内の休憩所からの遠景。 写真左下が大手口で、右側の上り坂が登城坂で、進むと東出丸、三の丸方面へ。 大手口奥の石垣が三の丸南東隅櫓台で、右に三の丸南面の石垣が続く。（2013/6/19撮影）